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主日礼拝
「天に上げられたイエス」 2018年7月15日

 松下 信 牧師
使徒の働き 1章1節~11節
本日の聖書箇所に関して、4つの質問をさせていただきます。
 1.死からよみがえられたのち、イエスは弟子たちと何日間いっしょにいたでしょうか?
 2.イエスが弟子たちに与えると約束した贈り物とは、いったい何でしょうか?
 3.イエスが話し終えたとき、彼の身に何が起こりましたか?
 4.イエスが天に上られたのち、弟子たちにだれが現れましたか?
   この現れた者たちは弟子たちに何を与えると約束しましたか?

使徒の働きの著者は医者ルカです。 彼は福音書の続編としてこの書も著わしました 。彼がこれ
らの書を献呈したのはテオピロという人物です。 ルカが 「尊敬するテオピロ殿」(ルカ1:3) と
呼んでいることから、かなり身分の高い人物であったと考えられています。

Ⅰ.復活の証人として変えられた弟子たち
 ルカの福音書24章46節に、「キリストは苦しみを受け、三日目に死人の中からよみがえり」
とあるように、キリストの十字架と復活は非常に衝撃的な出来事でした。 特に復活が弟子たちの人
生を大きく変えてしまいました。 どう変えたのかが 『使徒の働き』 に記されているのです。
 イエスが逮捕され死を前にしたときに、弟子たちは彼を見捨てて逃げ去りました。 しかし復活の
後に、弟子たちは別人になりました。 聖霊を受け、鞭打たれることも死ぬこともいとわず、福音を
広く宣べ伝える者となりました。 弟子たちを大きく変えた復活が、証人としての動機であり、聖霊
なる神がその導き手であります。  

Ⅱ.聖霊降臨の約束
 死からよみがえられたのち、イエスは弟子たちと 40日間(質問1の答え)一緒にいました(3節
)。 イエスは神の国を語り、多くの確かな証拠をもってご自分が生きておられることを示されまし
た。 イエスが弟子たちに与えると約束されたものは聖霊(質問2の答え)でした(4・5節)。
 弟子たちが望んでいたのは、イエスがこの世の王となりローマの支配からイスラエルを解放する
ことでした。しかし、神のみこころはそれとは違い、イエスが霊的な王として全世界を支配するこ
とでした。天の御座にお着きになられることで、主はご自身の神性と主権を証明されました。 聖霊
がお降りになり、弟子たちに臨み、力で満たし、彼らをキリストの証人としてエルサレムから全世
界に遣わされる(8節)。これが神の計画でした。

Ⅲ.天に上げられたイエス
 話し終えられたとき、イエスの身に不思議なことが起きました。 弟子たちが見ている前で、天に
上げられて行ったのです(質問3の答え、9節)。そののち、弟子たちにふたりのみ使いが現れまし
た。このみ使いたちは、天に上げられたイエスがまたおいでになられること(質問4の答え11節)
を預言しました。

【 結 論 】
 「キリストの死と復活、そして昇天」は福音の中心であります
  生きておられるキリストをあかしするために、弟子たちは地の果てにまで出て行きました。
 「良い知らせ(福音)がいかにしてエルサレムからローマに伝わったのか」という記録が、
  この『使徒の働き』なのです。
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