HOME 牧師メッセージ
 
主日礼拝 イエスから目を離さないでいなさい」 2019年9月1日

 松下 信 牧師
マタイの福音書 8章5節~12章
今年度年間主題は 「イエスから目を離さないでいなさい」 です。 本日はローマ軍の百人隊
長の信仰から学びましょう。

Ⅰ. イエスは言葉で病を癒やす方
  イエス様がカペナウムの町に入られると、そこに百人隊長がやってきて、イエス様に懇願
しました。「主よ、私のしもべが中風のために家で寝込んでいます。 ひどく苦しんでいます。
」(6節) 彼はイエス様の訪問の意向を辞退し、「ただお言葉をください。そうすれば私のしも
べは癒やされます。」(8節)と懇願しました。彼は主のご厚意を退けた理由を語り始めました。
「と申しますのは、私も権威の下にある者だからです。 私自身の下にも兵士たちがいて、
その一人に 『行け』 と言えば行きますし、別の者に『来い』と言えば来ます。
また、しもべに 『これをしろ』 と言えば、そのようにします。」(9節) 
百人隊長はローマ皇帝を頂点とするローマの権威に服従しなければなりません。その権威の下
にあって自らも部下の兵士やしもべを従わせることができるのです。
彼はイエスさまが神の権威によってすべての被造物を従わせていることを知っていました。
イエスさまが悪霊を追い出し熱を下げあらゆる病気を癒やされ、自然をも従わせることができ
るお方であると信じていました。

Ⅱ.百人隊長の立派な信仰
 百人隊長は異邦人でありながらも、イスラエルの神を畏れ、イエスさまを敬っていたからこ
そ素直に懇願することができました。そうでなければ、支配者が被支配者の前に跪くようなこ
とは到底できることではありませんでした。 イエスさまは百人隊長に対して次のように言いま
した。 「まことにあなたがたに言います。私はイスラエルのうちのだれにも、これほどの信仰
を見たことがありません。」(10節) 彼が選民を凌ぐ立派な信仰に生きているとの称賛を受
けたことは素晴らしいことでした。 イエスさまは続けて言われました。「あなた方に言います
が、多くの人が東からも西からも来て、天の御国でアブラハム、イサク、ヤコブと一緒に食卓
につきます。 しかし、御国の子らは暗闇に放り出されます。そこで泣いて歯ぎしりするので
す。」(11節、12節)
 選民であることにあぐらをかいたユダヤ人は滅び、異邦人であっても、神を畏れ、主を信じ
た人々は救われることを、イエスさまは教えておられます。しかも、私たち異邦人が救われた
のは一方的な神の哀れみによることであります。

Ⅲ.癒やしの実現 ・・・主のことばのとおりに
 信仰とは信じることです。 信じる方のことばに従順に従うことです。 権威を信じて、その
権威に従うことであります。百人隊長はイエス・キリストの権威を信じて、このお方に従いま
した。またキリストのことばには力があることを信じて、ことばのとおりになることを信じて、
豊かな実を収穫したのです。 百人隊長のしもべはイエスがことばを発したのと同時に癒やされ
ました。(13節)

【 結 論 】  
 イエスから目を離さないで主を信じているかが、今問われています。
信仰とは、主に目を留め、主に信頼することです。 信仰は私たちから出たものでなく、神の
賜物であることを肝に銘じるべきです。 私たちは神の愛と哀れみによって今救われているの
です。

ページトップへ