主日礼拝 | 「高貴な宝物」 | 2016年9月11日 松下 信 牧師 |
マタイの福音書16章45-46節 | ||
今朝はコスモス愛餐会に招待された皆さまの祝福を願い、みことばをいただきます。 イエスさまは、天の御国の尊さを教えるために、それを「良い真珠を捜している商人」(45節)に たとえられました。 私たちは幸せになるために、いのちを受けてこの世に生まれて来ました。 Ⅰ.豊かさの中に幸せがあるとは限らない 幸せとは何でしょうか。 また幸せはどこにあるのでしょうか。 モーリス・メーテルリンクの『青い鳥』 という物語によれば、青い鳥(しあわせ)は遠くにあるのではなく、すぐそばにある。 自分たちの日 常生活の中にあるのだと、教えられます。 私たちは幸せを求めて生まれてきたのに、本当の意 味で幸せを手に入れていません。 私たちは、豊かになれば幸せになれる、願い事がかなえば幸 せになれると思っています。 本当にそうでしょうか。私たちは、豊かになったり、自分の思いどおり になったりしたとしても、幸せになれるとは限らないのです。 Ⅱ.限りなく多くの物を求める欲深さを捨てること 『世界でいちばん貧しい大統領のスピーチ』(汐文社発行、くさばよしみ編・中川学絵)という子ども 向けの絵本をお読みします(省略)。 ホセ・アルベルト・ムヒカ・コルダノ氏は南米ウルグアイの元 大統領です。 彼は給料の大半を貧しい人のために寄付し、大統領の公邸には住まず、町から離 れた農場で奥さんと暮らしています。 2012年、ブラジルのリオデジャネイロで、環境が悪化した 地球の未来について話し合うための国際会議が開かれました。 彼が演説の中で訴えたことは、「地球のすべての人が貧しさから救われ幸せになるためには、人 々の生き方の危機を知り、その生活を変えるべきである。物の豊かさを求める『欲深さ』を捨てる べきである。 限りなく多くの物を必要とし、『もっともっとと欲しがる』ことをやめ、人間が生きるた めのぎりぎり必要な土台 ( ①人と人の平和、②子育て、③友人を持つこと、④愛し合うこと ) を 大切にしなさい。 人類が幸福であってこそ、より良い生活ができるのである。」 というものです。 Ⅲ.天の御国は高貴な宝物 真珠は非常に高価な物でした。 商人は「すばらしい値うちの真珠」(46節)を一つ見つけて、の どから手が出るほど欲しくなりました。 商人は自分の持ち物を全部売って、この真珠を手に入れ ました。 天の御国はそれほど高貴な宝物であると、イエスさまは教えておられます。 本当の幸せはイエス・キリストを信じて、天の御国を得ることなのです。 【 結 論 】 天の御国はこの世のあらゆる栄光に勝るものです。 そこでは、すべての罪がなくなります。 また忙しく働き、重荷を負う必要もなくなります。 人を傷つ けることも、人から傷つけられることもありません。 神さまと共にあり、平安のうちに神をほめたた えるのです。 コスモス愛餐会に招待された皆さまが、天の御国の祝福にあずかり、幸いを勝ち取 られますようお祈り致します。 |