主日礼拝 | 「テモテとエパフロデト」 | 2017年9月3日 松下 信 牧師 |
ピリピ人への手紙2章19節~30節 | ||
今朝は、パウロに忠実に仕えたテモテとエパフロデトをご紹介しましょう。 Ⅰ.テモテ(ピリピ2:19-24) テモテはパウロの弟子でした。 小アジアのルカオニヤ州ルステラで生まれました。ギリシヤ人の 父とユダヤ教からキリスト教に改宗したユダヤ人の母の間に生まれました。 彼はルステラを訪問 したパウロによって導かれイエス・キリストを救い主と信じました。 パウロは自分の弟子として 彼を伝道旅行に同伴させました。テモテは献身的に主に仕えました。異邦人に福音を届けるパウロ の宣教の働きが祝福されたのは、共に労した人々の働きがあったからです。 パウロの試練や苦しみ はとりもなおさず、テモテのそれでもありました(Ⅱコリ11:23-27)。 このようなテモテだからこそ、パウロの心と一つになって、ピリピ教会のことも心配することが できたのです (ピリピ2:20-21)。私たちには自分のことのように心配する教会があるでしょうか。 私たちは牧師のために、役員のために、執事のために、兄弟姉妹のために祈っているでしょうか。 「誰もみな自分自身のことを求めるだけで、キリスト・イエスのことを求めてはいません」(21節) というのが、私たちの本心なのかも知れません。 しかし、テモテは違っていました。子が父に仕えるようにして、パウロといっしょに福音のため に働きました(ピリピ2:22)。こうして、パウロは自分の右腕であるテモテをピリピ教会に遣わし て、兄弟姉妹を励まそうとしました。さらにピリピ教会のことを知り、この群れを祈り支えようと していることがわかります。 Ⅱ.エパフロデト(ピリピ2:25-30) エパフロデトはピリピ教会の兄弟です。 パウロがローマの獄中にあるとき、贈り物を携えてパウ ロを訪ねたのが彼でした。 マケドニヤのピリピの町からローマまでは、いかに遠かったことでしょ うか。 船旅ですから数か月かかったことでしょう。しかも命に関わる危険にも遭遇したのではない でしょうか。 やっとのことでローマに着くと、今度は重い病気に襲われてしまいました。死の淵をさまよいな がらも、エパフロデトは神さまのあわれみの中で奇蹟的に回復しました(27節)。重篤な病にかかっ たとの知らせを聞いたピリピ教会は大変心配しました。 そこでパウロはエパフロデトの病気が治る とすぐ、この手紙を持たせて彼をピリピに送り返しました。 彼は命がけで主のために奉仕しました。 今尊い働きを終えて戻るので、エパフロデトを歓待してほしい(28-30節)。 彼に尊敬を払い、喜び にあふれて迎え入れて欲しいと要望しています。 パウロの情熱が伝わってまいります。 【 結 論 】 このような主に忠実に仕える人々によって教会は支えられています。 賜物が豊かに与えられてい る人々であっても、欠点や弱さは持っています。弱さのなかで私たちが心がけなければならないこと は、イエス・キリストに信頼することです。 キリストの力が私たちをおおい包むようになるためには、自分自身の弱さに感謝し、弱さを誇らね ばなりません。 「主の恵みはわが身に十分なり」と告白しつつ、日々主にお従い致しましょう。 |