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主日礼拝

(第1アドベント)
「神の命令を信じなかったアダム」 2018年12月2日

 松下 信 牧師
創世記3章 1節~7節
Ⅰ.取って食べることが禁じられた木
 エデンの園は神である主が設けられました。 主はその土地から見るからに好ましく食べるのによい
すべての木を生えさせられました。 そこに主が形づくられた人を置かれ、そこを耕させ、またそこを
守らせました。 人は周囲のどの木からでも自由にその実を取って食べることができました。
 しかし、無条件の自由ではなく、神の戒めを守るということにおいて与えられた自由でした。 この
自由は神の像として創造された人間の本質を反映するものでした。 人は園のどの木からでも思いのま
ま食べることを許されていましたが、しかし、「善悪の知識の木」 から取って食べてはならないと、
神によって禁じられていました。

Ⅱ.誘惑  
 しかし、人は蛇に誘惑されて神の命令を守ることができず、食べてはならないと命じられていた
「善悪の知識の木」 から取って食べてしまいました。 蛇は女(エバ)に言いました。「あなたがたは、
園のどんな木からも食べてはならない、と神は、ほんとうに言われたのですか。」(創3:1) 
エバは蛇に言いました。 「私たちは、園にある木の実を食べてよいのです。 しかし、園の中央にある
木の実について、神は、『あなたがたは、それを食べてはならない。 それに触れてもいけない。
あなたがたが死ぬといけないからだ』 と仰せになりました。」(創3:2,3)  エバは神である主の
ことばを正確に受け止めていませんでした。神は何と言われましたか。 「しかし、善悪の知識の木から
は取って食べてはならない。 それを取って食べるとき、あなたは必ず死ぬ」(創世記2:16,17)です。
 大切なのは 「それを取って食べるとき、あなたは必ず死ぬ」 であり、「あなたがたが死ぬといけな
いからだ」 ではありません。 神の教えを正しく理解していないエバの弱みにつけ込んで、蛇はこう
切り出しました。 「あなたがたは決して死にません」(創世記3:4)神は「あなたは必ず死ぬ」と
おっしゃられたのに、それを真っ向から否定したのです。

Ⅲ.神の命令を信じない人々  
 蛇は追い打ちをかけました。「あなたがたがそれを食べるその時、あなたがたの目が開け、あなたが
たが神のようになり、善悪を知るようになることを神は知っているのです。」(創世記3:5)
ここで言われている 「神のようになる」 とは、まさに自らを文字どおり小さな神とするものなのです。
 人は神のかたちに造られましたが、それは神になることではありません。 しかし、エバは蛇の誘惑
に負け、「善悪の知識の木」 から実を取って食べ、アダムにも食べさせました。神の命令を信じること
ができなかったアダムとエバは、この時に罪を犯し、堕落しました。

【 結 論 】
 罪は 「神の命令を信じないアダム」 から始まりました。 堕落したアダムとエバ、そしてふたりの
子孫を 「救う」 ために、神がご計画されたメシヤ(救い主)こそが、イエス・キリストです。
 このイエス・キリストがこの世に降誕された日、それがクリスマスです。 今日からアドベントに入り
ました。 主イエス・キリストのご降誕を心から待ち望む者とさせていただきましょう。
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