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主日礼拝 「イエスから目を離さないでいなさい」 2019年10月6日

 松下 信 牧師
マタイの福音書 9章20~22節
 これからお話することはカペナウムの町で起こりました。
ある会堂司(かいどうつかさ)の娘を生き返らせるために、彼の家に向かう道の途中でイエス
さまはもう一つの出来事に巻き込まれました。

Ⅰ.衣の房に触れた女の人
 ひとりの女の人が後方からイエスさまに近づき、その衣の房に触れました。 彼女は十二年
間も長血 (婦人科の病) をわずらい、多くの医者からひどい目にあわされて財産のすべてを
使い果たしました。 しかも病気は良くなるどころかさらに悪くなりました。    
 長い間病気のために苦しみ悩んできたこの女の人はイエスさまのうわさを聞き、イエスさま
の衣に触れさえすれば救われると確信していました。 今までに多くの医者からひどい目にあ
わされてきたこともあり、彼女はイエスさまに直接懇願することを恐れました。

Ⅱ.女の人の信仰・・・衣に触れさえすれば救われる
 この女の人は病からくる痛みに長い間苦しめられてきました。 科学・医学をはじめあらゆる
学問が発達したこの時代にあっても、病はなくなりません。 それどころか、新しい病が増えて
います。 難病も増えています。今も病気のために苦しんでおられる方々が身近にいらっしゃい
ます。 癒されるなら、どれほど希望にあふれて生きられることでしょうか。  
 さらにこの時代にあって私たちは、病だけでなく様々な問題を抱えて生きています。私たち
は何を信じて生きているのでしょうか。本当にイエスさまを信じ、信頼して生きているでしょ
うか。 この女の人は必死でした。その苦しみから解放してほしいと真剣に癒し主であるイエス
さまを求め続けていました。 「この方の衣に触れさえすれば、私は救われる」 と心のうちで
考え、それを信じてイエスさまの衣に触れました。 そのとたん彼女は血の源が乾いて、病気が
癒されたことをからだに感じました。 イエスさまも自分のうちから力が出て行ったことに気づ
きました。

Ⅲ.癒し主は、全知全能の神
 イエス・キリストはすべてのことを知っておられるお方です。だれが自分の衣に触れたのか。
どのような目的で自分の衣に触れたのか。 彼女が12年間も長血をわずらい苦しんでいたこと
も、すべてのことを知っておられるお方です。 イエスさまは彼女が自分に対して心を開き、
心の思いをすべて告白するのをじっと待ち望んでおられました。  
 主は相手の意思を無視して一方的に行動されるお方ではありません。 主に対する信仰が増し
加わり、全き信頼をもって主の御前にひれ伏すのを待ち望んでおられました。
「イエスは振り向いて、彼女に言われた。『娘よ、しっかりしなさい。あなたの信仰があなた
を救ったのです。』すると、その時から彼女は癒された。」(マタイ9:22)

【 結 論 】  
 私たちは「不信仰な時代」に生かされています。 イエス・キリストを救い主として信じて
生きるには非常に誘惑の多い時代です。  
このような時代に生きているからこそ、私たちは益々「イエスから目を離さないでいなさい」
という、へブル人への手紙12章2節の教えを、神からの警告として受け止めたいものです。

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