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召天者記念礼拝 「新しい天と新しい地」 2010年10月10日


 松下 信 牧師
ヨハネの黙示録21:1−8
「極楽(天国)」 は想像の産物であり、その実体は定かではありません。 極楽がよい所というイメージ
はあっても、その中身は漠然としてとらえようのないものであります。


1.世界には終わりがある
聖書が教える「神の国」は、「極楽」とはまったく違うものであります。聖書によれば、イエス・キリスト
を信じて死んだ者は神の国に入ることができると教えられています。 
しかし神の国について、もっとはっきりと知りたいという思いも強いのではないでしょうか。ヨハネの黙示
録を通して教えられることは、確実なこととして、世界に終わりがあるということであります。
「新しい天と新しい地」が世の終わりの時に新しく創造される「神の国」であります。 
私たちキリスト者は、この新しい天と新しい地に入ることが許されているのであります。


2.神の国には、もはや悲しみ、叫び、苦しみはない  
使徒ヨハネは老年になってパトモス島に流され、そこで神からの啓示を受けて、この黙示録を記しまし
た(90年代)。 今朝のテキストから「神の国」について学びます。 
神さまがあなたと共におられるという祝福が語られています(3、4節)。神さまが共におられるなら、あな
たは何の心配も恐れもなく、すべての必要が満たされて生活できるのです。両親に保護・養育されて、
豊かに愛情を注がれて成長している幼子のように。 そこには私たちが今この地上で味わっているよう
な悲しみ、叫び、苦しみは、まったくありません。 神さまが共にいてくださるので、孤独や恐怖にさい
なまれることもありません。 神さまに見捨てられる不安や恐れもありません。地上のあらゆる苦しみや
悲しみは「神の国」には存在していません。 すでに天地は滅び去り、神さまが支配される「新しい天と
新しい地」が存在しているのであります。(4、5節は省略します)


3.祝福と呪い
勝利を得る者とは、イエス・キリストを信じて救われた者です(6、7節)。
キリスト者は神さまを 「お父さん」 と呼ぶことができる関係に入れられ、さらに神の国にあるすべての
祝福を受け継ぐ者(神の子ども)とされています。 神の民は、どれほど豊かな恵みを手に入れていること
でしょうか。これとは反対に、イエス・キリストを救い主と信じない人々には厳しいさばきがくだされる
のであります(8節)。


【 結 論 】  
神さまは 「霊的な永遠の死」 を迎えるのではなく、ひとりでも多くの人々が、イエスさまを救い主である
と信じて救われて、「霊的な永遠のいのち」 を迎えてほしいと願っておられます。
つまり、神さまはひとりでも多くの方々が 「永遠の滅びと死」 ではなく、「神の国」 に招き入れられて、
感謝と喜びと賛美に満ち溢れた平安な生活を勝ち取って欲しいと祈っておられるのであります。    

                                        
 
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