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主日礼拝 コルネリウスの救い」 2020年5月3日

 松下 信 牧師
使徒の働き 10章34~48節
Ⅰ.序  
 今朝はローマの部隊の百人隊長コルネリウスを訪問し、彼とその家族にバプテス
マを授けたペテロの宣教から、神が計画し導かれた異邦人の救いについて学びま
す。
 ペテロは「神がきよめたものを、あなたがきよくないと言ってはならない」との命令
によって非常に大切な教訓を学びました。 「すべての食べ物はきよい」 と仰せられ
た主イエスによって、「食物に関する律法」は暗に廃棄されてはいました。 しかし、
ペテロに語られた神のことばを通して、この律法は公然と廃棄されたのであります。
福音を伝える働きはユダヤ人に限定されていましたが、その垣根は取り払われて、
異邦人の間にも伝えられるという、キリスト教会の宣教方針を大きく転換させる出来
事が起きたのであります。

Ⅱ.主イエスが救い主であることをあかしする ペテロ  
 ペテロはコルネリウスとその家族に福音を語り始めました。 福音とは 「主イエス
の死と復活」 であります。
 ①イエスが木にかけられて殺されたこと、
 ②イエスが三日目によみがえられたこと、
 ③イエスは前もって選ばれた証人たちに現れてくださったこと、
 ④「イエスはさばき主として神が定めた方である」と弟子たちが証言するように命 
   じられたこと、 
 ⑤「イエスを信じる者はだれでも、その名によって罪の赦しが受けられる」こと、
などを、ペテロはあかししました。

Ⅲ.コルネリウスの救いは神のご計画である
 ペテロの証言を聞いていたすべての人々の上に、聖霊がおくだりになりました。 
ペテロは、コルネリウスの救いは神のみこころであると確信し、彼とその家族にバプ
テスマを授けました。 神のご計画と命令によってコルネリウスの救いは実現したの
です (3節、5節、13節-16節、20節、44節など参照)。 聖霊がすべてを支配し、
ペテロとコルネリウスを導かれました。全世界の支配者は 「みことばに耳を傾けよ」
と命じておられます。

【 結 論 】
 4月29日の朝日新聞朝刊に、多事奏論 『牙むく欲望のツケ 石牟礼さんなら何
を語る』 というコラムが掲載されていました。 その要旨は以下の通りです。
 「戦後日本の高度経済成長の華々しい栄光の陰に公害に苦しむ人々の姿があっ
た。 公害病の原点、水俣病である。 水銀を排出したのは化学工業メーカーチッソ
水俣工場。 水銀入りの廃液を水俣湾に流した。水銀を取り込んだ魚貝類を人々は
食べ続けた。 この結果、亡くなる人や神経障害を起こす人が続出した。 水俣に限
らず、公害は日本各地で発生した。 現代文明はとてつもない富を生む 「光」 の側
面と、生態系を壊し、人々の命や健康を奪う「陰」の顔とを併せ持つ。
 石牟礼(いしむれ)さんが存命なら、コロナ禍に混沌とする世界を見て、どう話され
るだろうか。 水俣以来、命をむさぼり欲望を追い求めたツケが、とうとう全世界に
牙をむいて現れた、とおっしゃるのではないか。 統御できない文明を営々と築いて
しまった私たち―――。解体か創世か、厳しい選択を迫られている。 今をおいて命
を背骨に据えた文明の創世が求められる時はない。』・・・・多くのことを考えさせら
れる内容でした。 私たちは今、神の声に耳を傾ける時ではないでしょうか。

【聖書の言葉】
 「この民の心は鈍くなり、耳は遠くなり、目は閉じているからである。
 彼らがその目で見ることも、耳で聞くことも、心で悟ることも、立ち返ることも
 ないように。 そして、わたしが癒すこともないように。」
(使徒28:27)  

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