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主日伝道礼拝 「主だけを礼拝する」 2023年5月7日

 松下 信 牧師
申命記12章1節~14章29節
1.序
 申命記が書かれた目的は約束の地に入る前に、イスラエルの民の心を整え、霊的な戦いに
備えることにありました。 ヨルダン川を渡る前にネゲブの荒野において、神である主はすべて
の民を集め、預言者モーセを用いて民に必要な教えと訓練を与えることにありました。

2.偶像を一掃しなさい
 12章1節から26章9節までは申命記の中心部分になります。 それでは、「礼拝について
の掟と定め」について教えている12章を読み進めます。 1節「これは、あなたの父祖の神、
主があなたに与えて所有させてくださった地で、あなたがたがその土地に生きるすべての日々に
守り行わなければならない掟と定めである。」 礼拝とは皆で共に集い、神をほめたたえ、神に
仕えることです。 また、礼拝とは、信者が共に集い、神である主の御前にひれ伏し、主を拝む
ことであります。そういう意味では、イスラエルの民にとっては、異邦の神々や偶像の神々は礼
拝する対象にはなり得ません。それらの神々は忌み嫌うべき対象であって、破壊し取り除き消
し去らなければならないものです。2節と3節には、「偶像を一掃しなさい」との主の命令が、
峻厳に語られています。

3.主が選ばれた場所で礼拝をささげる
 主の命令は、異邦の民が仕えていた神々の祭壇を完全に破壊することでした。 祭壇のあっ
た場所はお椀を伏せたように、平らな土地と比べると土が盛られて高くなっている場所でした。
石の柱や 木の柱、そして人間の顔や体に似せて作られた像などは、破壊し、焼き尽くすか砕
いて形がないまでに消し去る必要がありました。 4節には「あなたがたの神、主に対しては、
そのように礼拝してはならない。」と命じられているみことばがあります。カナンの先住民、
異邦の諸民族がしているように、高い山の上や丘の上で、また青々と茂った木の下で、所かま
わず勝手に礼拝し、偶像崇拝者の祭儀のやり方で主を礼拝してはならないと言われています。
主に対する礼拝は、主が選ばれる場所に行って、そこでささげられました。「異邦の民が仕えて
いた神々の祭壇」は、あらゆる場所に作られ、偶像崇拝がなされていました。しかし、神である
主を礼拝する場所は、偶像の神々を礼拝する場所とは全く異なり、あらゆる場所に作られてはい
ませんでした。主を礼拝する神殿は主が選ばれる場所であり、イスラエルは、その聖なる場所
に行って、その場所で礼拝をささげるよう命じられたのであります。

【 結 論 】
 「主だけを礼拝する」ということは、キリスト者にとっても非常に大切なことであります。
この教えを守ることは、霊的に生きることであります。 申命記6章13-14節をお読みして、
終わります。 「あなたの神、主を恐れ、主に仕えなさい。また御名によって誓いなさい。
ほかの神々に、すなわち、あなたがたの周りにいる諸国の民の神々に従って行ってはならない」

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