「信仰の回復」 | 2010年4月11日 松下 信 牧師 |
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ヨハネ21:1−14 | ||
ゼベダイの子シモン・ペテロはテベリヤ湖の漁師でしたが、網を捨ててイエスさまの弟子と なりました。 イエスさまに信頼して従う人生に希望をおいていましたが、彼の死によってすべての希望 を失いました。 ペテロは再び元の職業、昔の生活へと戻って行きました。 主イエスの死 は、すべての終わりを意味しているように思われました。ましてイエスさまを裏切り、自信 を全くなくしてしまった彼が帰るところはカペナウムであり、また漁師という仕事しかあり ませんでした。 私たちもペテロのように信仰から離れることがあると思います。実際、多くの日本人がキリ ストを信じまた求めながら、教会から去ってゆきました。 12弟子のほとんどは、イエス さまが祭司長たちに捕らえられると、彼を捨てて逃げてゆきました。 「たとい全部の者が イエスのゆえにつまずいても、私は決してつまずきません」(マタイ26:33) と豪語したペ テロでさえも、三度もイエスを否んだのです。 さて、シモンが漁に行くと言うと、仲間たちも一緒に出て行きました。しかし、この日は夜 通し働いても、何も取れませんでした。 舟を岸辺に戻そうとしていた時、岸辺に立たれた イエスさまが、弟子たちに舟の右側に網をおろすよう命じられました。そのとおりにすると、 おびただしい魚のために、網を引き上げることができませんでした。 岸辺に立っておられる方がイエスさまだと分かると、ペテロは裸だったので上着をまとって 湖に飛び込みました。 しかし、ほかの弟子たちは魚の満ちたその網を引いて、小舟で岸に 戻りました。 イエスさまは、岸辺に炭火とパンや魚を用意し、弟子たちが取ってきた魚も 焼き、彼らに朝食を与えられました。 弟子たちはパンと魚を食べて満腹し、イエスさまに 出会って心満たされました。 よみがえられたイエスさまの三度目の顕現でした。 【 結 論 】 イエスさまがペテロの前にお姿を現わされた目的は何でしょうか。 十字架に死なれたイエスさまが、復活し生きておられることを弟子たちに示すためでした。 また、ペテロの失われていた信仰を回復させるためでした。 岸辺で炭火を囲んでパンと 魚を食べながら、彼のイエスさまに対する信仰は回復してゆきました。 イエスさまを見、 その声を聴き、罪赦され、愛されていることを知って、彼はいやされたのです。 さらに、ヨハネ21章15節以下になりますが、イエスさまは、ペテロを信頼して多くの信 仰者たちを彼の手に委ねられました。 主はペテロの弱さも未熟さもご承知の上で、彼に大 切な奉仕を委ねられました。ペテロはイエスさまに愛され受け入れられる中で、信仰の回復 を成し遂げてゆきました。 イエスさまは私たちをも信頼して奉仕を委ねられるお方です。 イエスさまに愛されている事を心から感謝いたしましょう。 |