主日礼拝 (母の日) |
「愛に基づく人間関係の構築」 | 2017年5月14日 松下 信 牧師 |
エペソ人への手紙6章1節~9節 | ||
キリスト教会から始まった「母の日」にちなむお話をさせていただきます。 Ⅰ.父と母に感謝の意を表しませんか エペソ人への手紙6章1節~3節には、子どもたちに対する教えがあります。 この教えは、「あなたの父と母を敬え」(出20:12、申5:16)との十戒(第五戒)の教えに基づいて います。「敬う」は「重い・重んじる(栄光・名誉=派生語)」というのが本来の意味です。 旧約の時代において、両親は子どもに対して神の権威を代表する存在でした。家庭で子どもをしつ けるのは親の責任であり、親が神を畏れること、神に従うことを子どもたちに教えました。 それゆえに、両親に従うことは、神に従うことに結びつきます。両親に従えない子どもは、神に も従えないことは、明らかです。 あなたは、ご両親に「ありがとう」と感謝の心を表しませんか。 本日は「母の日」ですが、母親に対し感謝するとともに、父親に対しても、日頃の勤労に感謝して いただきたいと思います。年老いたご両親に対しては、尊敬と配慮を忘れないようにしていただき たいものです。当教会の敬愛する皆様が愛をもって仕えている姿を拝見し、励まされています。 Ⅱ.主の教育と訓戒によって育てる 「父たちよ。あなたがたも、子どもをおこらせてはいけません。かえって、主の教育と訓戒に よって育てなさい。」(エペソ6:4)両親は子どもを怒らせてはならないのです。いつも変わらない 一定の基準を子どもたちに示さなければなりません。 例えば「人をぶったり、人をかんだりしては いけない」との基準を定めたら、それを守るように教えなければなりません。もし教えられたこと に違反して、約束を破った場合は、厳しく叱る必要があります。「してはいけない」と、しっかり と教えなければなりません。 親の気分で基準を変えたり、一定の基準で叱らなかったりしたら、子どもは戸惑い、いらだちを 露わにすることでしょう。 父と母が一致した基準で叱らないなら、子どもは父親と母親のどちらに 従えばいいのでしょうか。子どもたちは、自分が悪いことをした時には、叱ってもらいたいし、正 しいことをした時には、ほめてもらいたいと思っています。 両親は子どもと誠実に向き合い、その都度ふさわしい対応が求められるのではないでしょうか。 決して子どもを怒らせてはなりません。 【 結 論 】 夫と妻、父と子、そして主人と奴隷など、あらゆる人間関係において、なくてはならないものは、 互いに愛をもって仕えることです。神を愛することが神との平和をもたらすように、人を愛するこ とが人と人の間に平和をもたらします。 人と人との間に愛し合う良好な関係が築かれる時、そこには平和と喜びが生まれ、新しい希望と 光栄がもたらされます。 愛は人と人とを結びつける大切な賜物であり、なくてはならない存在です。 「あなたの神である主を愛せよ」 (マルコ12:30) 「あなたの隣人をあなた自身のように愛せよ」(マルコ12:31) 「わが子よ。あなたの父の訓戒に聞き従え。あなたの母の教えを捨ててはならない。」 (箴言1:8) 最後に、上記のみことばの教えをお読みし、祈らせていただきます。 |