主日礼拝 第2アドベント |
「死といのち」 | 2017年12月3日 松下 信 牧師 |
ローマ人への手紙 5章12節-21節 | ||
Ⅰ.序 ひとりの人であるアダムは神に対して罪を犯して霊的・肉体的に死にました。 アダムの罪によって世界に罪が入り、全人類に死が広がり、全人類は罪を犯しました。アダムとは 対照的に、いのちをもたらしたひとりの人がいます。 それはイエス・キリストです。ひとりの人で あるイエスは罪人たちのために死にました。これを信じた人々は義と認められ、永遠のいのちを 受けています。 Ⅱ.死といのち アダムとイエスを比べると、そこに「死といのち」という真理が見えてきます。アダムをさばき、 イエスを恵みというそれぞれの側面から見ていきます。 A アダムは一つの違反をしました。 その違反によって彼は罪に定められました。 ここにさばきが あります。 A’ 対照的にイエスは恵みをもたらしました。 多くの人々が犯した多くの違反がイエスの死に よって義と認められました(16節)。 B ひとりの人であるアダムによって死が支配するようになるというさばきがあります。 B’ 対照的にひとりの人イエスが罪人のために死んだことによっていのちにあって支配します。 ここには恵 みがあります(17節)。 C ひとりの人 (アダム) の違反によってすべての人が罪に定められました。 C’ 対照的にひとりの人(イエス)の義によってすべての人が義と認められました。すべての人 はいのちを受けたのです。 ここにさばきと恵みがあります(18節)。 D さばきを見ましょう。 ひとりの人(アダム)の不従順によって多くの人が罪人とされました。 さばきとは対照的なのが恵みです。 D’ ひとりの人 (イエス) の従順によって多くの人が義人とされました(19節)。 E モーセをとおして律法が入って来ると、「盗んではならない」「殺してはならない」 という具体 的な罪が認識されるようになり、律法に違反する罪がさらに多く意識されるようになりました。 違反が増し加わるのです。 これがさばきです。 E’ 対照的なのは恵みです。罪が増し加われ加わるほど、より恵みが際立ち、恵みは満ち溢れま す(20節)。 Ⅲ.あなたはいのちを選びなさい これがアダムとイエスを比較してきた 「結論」 です。 F アダムの場合は、罪が死によって支配し、「永遠の滅びに至り」ました。 F’ 対照的にイエスの場合は、義の賜物によって支配し、「永遠のいのちを得させ」ます(21節) 「いのちを選べ」 とモーセは命じています (申命記30:19)。 【 結 論 】 神さまはアダムとエバに 「善悪の知識の木からは取って食べてはならない。 それを取って食べ るとき、あなたは必ず死ぬ。」 (創世記2:17) と仰せられました。 しかしエバは蛇に誘惑され、ふたりはその実を食べてしまいました。「あなたは必ず死ぬ」との神 の警告を無視しました。結果として、アダムとエバは神を信じることができず、恐れるようになり、 霊的にも肉体的にも死んだのです。 対照的に、イエス・キリストの十字架の死を信じる者には 「義と認められる」 という賜物が与えられました。 神を信じる者はすべての罪が赦され、永遠のいのちを受けます(ヨハネ6:47)。 救い主のご降誕を待望しましょう。 |