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主日礼拝
「聖霊を欺く」 2019年2月3日

 松下 信 牧師
使徒の働き 5章 1節~11節
Ⅰ.教会に臨在される聖霊
 教会のうちに臨在しておられる聖霊は、どのようにして教会を真理へと導いておられるのでしょ
うか。 アナニヤとサッピラにもたらされたさばきをとおして、教会全体に神に対する畏れが生じま
した。 私たちはこの出来事からいかなる教訓を学ぶことができるでしょうか。

Ⅱ.聖霊を欺く罪  
 アナニヤとサッピラは地所を売り、「その売上金のすべてを神におささげします」と言いながら、
夫婦で共謀してその一部を自分たちのために残しておき、「これが自分たちの土地を売った代金の
全額です」と、持ってきて使徒たちの足元に置きました。 この夫婦はバルナバと同じように自分
から進んで持ち物を売り払い、その代金をささげました。 それはふたりの自由な信仰による行いで
した。 だから、それはもともとアナニヤのものであり、売ってからもアナニヤの自由になる物で
した。 しかし代金をおささげすると決めてそれを行う行為は、聖霊においてなされたものでした。
だから、ささげようとした代金をごまかすことは、人を欺いたのではなく、神を欺いたことになる
のです。 この夫婦は使徒たちを欺きました。 兄姉たちを欺きました。 しかし、彼らが欺いたのは
人ではなく、聖霊でした。 神ご自身を欺いたのです。 非常に大きな罪を犯しました。

Ⅲ.正直に生きる
 私たちは神の前に正直であるべきではないでしょうか。神さまに感謝し、献金や献品をささげる
ことは、とても大切なことです。しかし、本当に大切なことは神に見栄を張らないことです。自分
の能力に見合った献金をおささげすべきです。 ささげものがどんなに少なくても、ささげる約束を
したなら、誠実に正直にささげ物をささげるべきではないでしょうか。 額ではなく、ささげること
自体が重要なのです。 献金することを怠っている人は、人との約束ではなく、神ご自身との約束を
破っているのです。聖霊を侮っている、神さまを欺いていると言われても、弁解の余地はありませ
ん。教会員の皆様、どうぞ神と約束したささげ物を軽く見ないでください。聖霊を侮らないでくだ
さい。アナニヤとサッピラは、神を欺いたので罰を受けました。神を侮った結果、彼らはいのちを
失いました。「すると彼女(サッピラ)は、たちまちペテロの足もとに倒れ、息が絶えた。入って来
た青年たちは、彼女が死んだのを見て、運び出し、夫(アナニヤ)のそばに葬った。」(使徒5:10)

【 結 論 】
 地上の教会には信じられないような出来事があるかもしれませんが、聖霊なる神が私たちと共に
おられることは事実です。 この聖霊さまを敬いましょう。愛しましょう。そして、このお方を信頼
して従いましょう。このお方を畏れるとき、この群れにも「きよさ」と「真実」、そして「神の愛」
がもたらされます。 聖霊の神を畏れて礼拝をおささげいたしましょう。
「そして、教会全体と、このことを聞いたすべての人たちとに、非常な恐れが生じた。」
                                      (使徒5:11)

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