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主日礼拝 尽きない神の恵み」 2020年3月1日

 松下 信 牧師
列王記第Ⅱ 4章1~7節
 エリシャはエリヤの後継者となりました。 エリシャは北王国イスラエルで6人の王
に仕え、50年以上の長期にわたって預言者として活躍しました。 ある時、預言者
仲間の妻の一人が切羽詰まってエリシャに助けを求めました。 神である主を恐れてい
た夫が死に、債権者がふたりの息子を借金のかたに自分の奴隷にしようとしていました。
神はエリシャを用いて預言者の妻と子どもたちに、尽きることのない恵みを注がれ
ました。

Ⅰ.「自分は無力です」と知り、神に明け渡す行為は豊かな祝福の始まりです
 夫の死によって預言者仲間の妻はすべを失いました。 生きるためのすべてのすべを
奪われたのです。 当時のイスラエル王国には、やもめがお金を稼ぐ手段はありません
でした。 親戚に身を寄せるか人々の憐れみにすがる以外に、生きるすべはありません
でした。 神の前に 「無力」 な存在であることを知った預言者の妻は何と幸いな人で
しょうか。 神の働きと介入は 「助けて下さい。私は無力です」 と認め、告白した人々
から始まります。

Ⅱ.有るものを数えて 主に感謝をささげましょう。  
 「無いものや、無いところに目を留めて、嘆く」・・・これが私たちの姿ではないで
しょうか。 本当でしょうか。本当に私たちは何も持っていないのでしょうか。
 預言者の妻は 「ただ、油の壺一つしかありません」 と言っています。 とことん貧し
い家庭であったことが分かります。 油が尽きたら、二人の息子と共にいのちを絶つ
・・・。 そう考えても仕方のない状況でした。 無いものに目を留めて嘆く者ではなく、
有るものを数え感謝する者になりたいものです。

Ⅲ.器の数に合わせて、油も与えられた。
 集めた器に見合うだけの油が注がれました。 器が大きければ大きいほどより多くの
恵みが注がれるのです。器の量と油の量は比例関係にあることが分かります。
神さまは尽きない恵みをもって貧しい母親と息子たちを祝福されました。    
しかし、私たちは半信半疑です。いや疑い深いのです。 どこかでさめた態度がないで
しょうか・・・。 ですから、与えられないのです。
 器が多く準備されれば、それにふさわしく、多くの油が注がれます。 器の大きさに
比例するように、恵みも与えられるのです。「あなたの口を大きく開けよ」(詩篇81:
10)と言われているとおりなのです。

【 結 論 】  
 今、私たちの群れは恵みにあふれています。 反面、心配なことも多くあります。 
大切な私たちの群れを支えてください。「尽きない神の恵み」を信じ、愛と信仰と希望
を持って歩んでいただきたいのです。 私たちの信仰生活の根拠は聖書のみことばです。
信仰をもって祈る祈りの戦士になっていただけませんか。 共に霊的な戦いを戦い抜いて
いただけませんか。
 エリシャはこのようにして与えられた油を売り、負債を返し、残った財産でこの家族
が暮らしていけるように環境を整えたのであります。
「尽きない神の恵み」 をもたらされるお方は、まことに真実なお方であります。
 横浜白山道教会が、今信仰をもって歩めるかどうかが問われています。
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