イースター礼拝 | 「見ないで信じる人の幸い」 | 2021年4月4日 松下 信 牧師 |
ヨハネの福音書 20章19-29節 | ||
Ⅰ. マグダラのマリアに 復活のお姿を現されたイエスさま 週の初めの日の朝早く、マグダラのマリアは墓からイエスさまのからだがなくなっているのを 目撃しました。 墓の外にたたずんで泣いていたマリアは、そこでよみがえられたイエスさまに 出あいました。 Ⅱ.弟子たちに復活のお姿を現されたイエスさま 弟子たちは「よみがえられた主にお会いした」というマリアの証言を信じることができません でした。 弟子たちはイエスさまがイスラエルの王になり、ローマの支配から自分たちユダヤ人を 解放してくださるに違いないと本気で信じていました。 しかしその希望は水の泡に帰しました。 弟子たちは落胆し、家の中で身を隠していました。 週の初めの日の夕方、イエスさまは鍵がかけられていた家に入って来られ、弟子たちの真ん中 に立たれました。 イエスさまはユダヤ人を恐れて脅えている弟子たちに「平安があなたがたに あるように」(20:19,21)と語りかけられました。 よみがえられた主が弟子たちにお姿を現されたのです。弟子たちの驚きはいかばかりかと思い ます。 Ⅲ.トマスに復活の姿を現されたイエスさま トマスはこの時、弟子たちと一緒にいませんでした。イエスさまにお会いしたと聞いたトマス は、「私は、その手に釘の跡を見て、釘の跡に指を入れ、その脇腹に手を入れてみなければ、決 して信じません」 (20:25)と言って、主の復活を信じようとしませんでした。 一週間後の週の 初めの日のことです。 弟子たちは再び家の中にいて、トマスも彼らと一緒にいました。 戸には 鍵がかけられていましたが、イエスさまは部屋に入って来られ、彼らの真ん中に立ち、「平安が あなたがたにあるように」(20:26)と言われました。それからイエスさまはトマスに「あなた の指をここに当てて、わたしの手を見なさい。手を伸ばして、わたしの脇腹に入れなさい。 信じ ない者ではなく、信じる者になりなさい。」(20:27)と言われました。このお方がよみがえられ た主であることを知ったトマスは「私の主、私の神よ」(20:28)と告白して主を礼拝しました。 主は彼に言われました。 「あなたはわたしを見たから信じたのですか。見ないで信じる人たちは幸いです。」(20:29) 【 結 論 】 私たちは何と疑い深い存在なのでしょうか。 私たちは霊的な目が閉ざされ、神の国の真理を 見ることができなくされています。 キリストが語られた以下の預言のことばを思い起こしたいも のであります。「ご覧なさい。 わたしたちはエルサレムに上って行きます。 人の子は祭司長た ちや律法学者たちに引き渡されます。 彼らは人の子を死刑に定め、異邦人に引き渡します。 嘲り、むちで打ち、十字架につけるためです。 しかし、人の子は三日目によみがえります。」 (マタイ20:18,19)またキリストは「わたしはよみがえりです。いのちです。わたしを信じる 者は死んでも生きるのです。」(11:25)とも言われました。イエスさまはご自分が預言された とおりに、よみがえられたのであります。 私たちも、見ずに信じることができる者とさせていた だきたいものであります。 【イエス・キリストのことば】 「信じない者ではなく、信じる者になりなさい。 あなたはわたしを見たから信じたのですか。 見ないで信じる人たちは幸いです。」 |