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主日礼拝 「イエスを通して与えられる恵み」 2021年5月2日

 松下 信 牧師
使徒の働き 13章13~43節
Ⅰ.ピシディアのアンティオキアにおける パウロの宣教  
 パウロの一行はキプロス島のパポスから船出し、パンフィリアのペルゲを経て、ピシディア
のアンティオキアに到着しました。 ユダヤ人の会堂において、パウロとバルナバは励ましの
ことばをユダヤ人と異邦人改宗者に語りました。

Ⅱ.約束に従ってイスラエルに送られた 救い主イエス
 パウロは神が選ばれた聖なる民がエジプトに移住した時から始めて救い主イエスに至る救い
の歴史について語り始めました。 メシヤ(救い主)は約束どおりにイスラエルに送られまし
たが、エルサレムに住む人々とその指導者たちは、このお方をメシヤであるとは認めず、罪に
定めて殺しました。 預言者たちが語ったとおりに成就したのです。イエスは木から降ろされ、
墓に納められました。しかし、神はこのお方を死者の中からよみがえらせました(30節)。
 救い主イエスの死と復活は福音の核心であります。ガリラヤ地方出身の弟子たちやパウロ
とバルナバもイエスの死と復活の証人となりました(31,32節)。救い主イエスの死と復活は
旧約聖書にその根拠を求めることができます(33-35節)。 ダビデは死んで朽ちましたが、
イエスは死んでよみがえられました。 人間ダビデと神の御子イエスの違いが対照的に描かれ
ています(36,37節)。

Ⅲ.罪の赦しを成し遂げられた救い主イエス
 救い主イエスは「罪の赦し」を宣べ伝え、それを成し遂げられました。 イエスさまはすべ
ての人の罪を背負い、罪人の身代わりとして十字架上で死なれました。 罪を贖うためのいけ
にえの子羊として神にささげられたのであります(38節前半)。
 イスラエルは「神の命令に従い神の掟を守るなら義とされる」という律法を、モーセをとお
して授かりました(38節後半)。 しかしその律法を完全に守ることは、人間にはできません
でした。 罪を犯す度に、人々は身代わりの子羊を神にささげなければなりませんでした。
「義とされる」ためには行いが必要であり、完全であることが求められました。 しかし救い
主イエスが十字架に死なれたことで、もはや子羊をささげる必要が全くなくなりました。
救い主イエスを信じる信仰によって、犯した罪はすべて完全に赦されたのであります(39節)。

【 結 論 】
 パウロとバルナバは救い主イエスが旧約聖書で預言されているメシヤ(救い主)であり、
神が約束に従って、このお方をイスラエルに与えられたことを順序だてて説明しました。
パウロは福音の中心である「イエスの死と復活」の事実を証言し、このお方を信じて罪の赦し
の祝福にあずかるようにと、人々に勧めました。 多くの人々はパウロの話に強い関心を示し、
救い主イエスについてもっと知りたいと願いました。
 私たち教会は罪の赦しという祝福をイエス・キリストを通して与えられています。 罪が赦
されているという恵みをいただいている人々は、本当の意味で幸いな者たちであります。
 イエス・キリストを救い主として信じ受け入れていることが、どんなに大きな恵みであり
喜びであるのかを、もう一度しっかりとかみしめて主に心からの感謝と賛美をおささげいたし
ましょう。
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