主日礼拝 第二アドベント |
「平和の君誕生の預言」 | 2021年12月5日 松下 信 牧師 |
イザヤ書 9章 6~7節 | ||
Ⅰ.序 「ひとりのみどり子が私たちのために生まれる。ひとりの男の子が私たちに与えられる。」 (イザヤ9:6) という、預言者イザヤが語ったみことばをいただきましょう。 Ⅱ.誕生する男子の名・・・「平和の君」 この男子の名は「『不思議な助言者、力ある神、永遠の父、平和の君』と呼ばれる」(イザ ヤ9:6)と預言されています。 今朝はこの中で「平和の君」とういう名に注目いたします。 いつの世であれ、いかなる世界であれ、平和を作り出すことほど難しいことはありません。 私たちは「世界に平和が訪れること」を願っていますが、世界中に今も、戦争、内戦、憎しみ 、争い、けんか、復讐の連鎖が絶えることはありません。 私たちはその原因を社会や他者 に押し付けていないでしょうか。 「あの人が悪い!」「この社会が悪いのだ!」と。・・・・ しかし、本当にそうでしょうか。 Ⅲ.不和の原因は心の中に 平和がもたらされない一番の原因は、私たちの心の中にあるのではないでしょうか。 明るく輝く朝日が暗い部屋に差し込むとき、光の中にほこりが舞い上がっているのが見えま す。 私たちの心の中にも、世の光であるイエスさまの明るい光が差し込んだ時のことを、想 像してみてください。醜い罪や咎、そして悪や汚れが、光の中に鮮やかに浮き出てきます。 すでに腐敗して悪臭を放っているものもあります。 見た目には、美しく装っている私たちで はありますが、隠れたところで、どれほど多くの罪を犯していることでしょうか。暗闇の中に いかに多くの罪を隠していることでしょうか。決して人には見られたくない、気づかれたくな い醜いものを、私たちは無意識のうちに、後生大事に抱え込んでいるのではありませんか。 憎しみの心、妬み、嘘、偽り、人をさげすむ心、高慢や高ぶり、自慢話、不正、怒りや憤り、 そして恥ずべき悪習慣などなど・・・・。 イエスさまは、私たちのこれらの罪をすべて赦すために、私たちの罪をご自分の罪として 背負い、私たちの身代わりとなって十字架に死なれたお方であります。 救い主であられる イエさまは、軍隊などの力によって民衆を抑圧して、平和をもたらされたのでなく、権威ある 神であられるお方であったにもかかわらず、賤しく貧しいものとなられました。そして、自ら の命をささげられることによって、平和を作り出されたのであります。「罪の赦し」とは何な のか、「愛する」とは何なのかを身をもって教えてくださったのであります。 【 結 論 】 世界に真の平和をもたらすことができるお方は、神であり救い主であられるイエスさま以 外には存在しません。 イザヤの預言どおりに、メシヤであるイエスさまは預言がなされてか ら700年後にベツレヘムでお生まれになられました。 今年も12月25日に、クリスマス がやってまいります。 私たちの教会では、12月19日のクリスマス礼拝において、盛大に イエス・キリストのご誕生をお祝いします。 イエスさまのご降誕を心から待ち望みましょう。 |