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主日礼拝 「パウロとシラスに同行するテモテ」 2022年3月6日

 松下 信 牧師
使途の働き 16章 1~5節
Ⅰ.序
 パウロとバルナバはシリアのアンティオキアから第2回伝道旅行に出発しようとしたのですが、
ヨハネ・マルコを連れて行くかどうかの意見の相違から袂を分かちました。バルナバはヨハネ・マ
ルコを連れて海路キプロスに向けて出発しました。一方、パウロはシラスを同行者に選び、陸路
シリアおよびキリキアを通って、デルベとリステラに向けて出発しました。

Ⅱ.テモテを見出したパウロ
 リカオニアの町であるリステラとデルベは第1回伝道旅行においても訪れた所です。このリステ
ラという町を再び訪問したパウロは、そこでテモテという青年に出会いました(使徒16:1)。
彼は20歳前後のイエスさまの弟子でした。信者であるユダヤ人女性の子であり、父親はギリシア
人でした。パウロはこの青年を伝道旅行に連れて行きたいと思いました。
 パウロがテモテを選んだ基準はどこにあったのでしょうか。その一つは、テモテがリステラとイ
コニオンの兄弟たちの間で評判の良い人であったことです。もう一つは、テモテが幼い時から聖書
に基づく信仰教育を受け、ゆるぎない信仰をもっていたことによります。彼はユダヤ人である祖母
ロイスと母ユニケの信仰に育まれて成長しました (Ⅱテモテ1:5)。また幼い頃から聖書に親しん
でいたようです(Ⅱテモテ3:14-17)。
 テモテには永遠のいのちへの信仰が与えられていました。しかも福音を宣べ伝える働き人にふ
さわしい、救いの真理に関する基本的な知識を備えていました。彼は家庭と地域教会で訓練を受
け、神の器として整えられていたのです。パウロはユダヤ人へのあかしのためにテモテに割礼を
授けました。パウロは大切な同労者であり奉仕者であるテモテいう器を、助手として手元に置くこ
とを許されたのです。

Ⅲ.テモテの家族や地域教会の献身  
 立派なのは一つのキリスト者の家庭であり、一つの地域教会であります。母ユニケとリステラに
ある教会は、福音がアジアからヨーロッパ世界へと伝えられる新しい時代に当たって、最も重要な
器であるテモテを神様におささげしました。これは非常に優れた行為であり、反面、現実問題とし
て考えるとき、大変難しいことであると思います。しかし、将来性ある青年を喜んで神様におささ
げし、送り出した彼の家庭とリステラにある教会は5節に「こうして諸教会は信仰を強められ、人
数も日ごとに増えていった。」と言われているように、神様から大いなる祝福を受けました。福音
宣教の前進のために、テモテを神様におささげしたユニケの家庭も、リステラにある教会も、共に
イエス・キリストにあって豊かに祝福され発展してゆくのです。そしてパウロとシラスはテモテと
いう同労者を得て、アジアからヨーロッパ世界へとその宣教はさらに大きく拡大し、展開していく
のであります。すべてが聖霊なる神の導きによる賜物でありました。

【 結 論 】  
 廣坂先生ご夫妻のためにお祈りください。教会が一つ心となって前進してほしいものです。
教会員の皆さん、テモテのように献身し、福音宣教の働きを担ってください。教会の働きのために
献身して廣坂先生ご夫妻を助け、支えてください。
横浜白山道教会の今後の発展のために、主の祝福が豊かに注がれますようお祈りしています。

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