主日礼拝 | 「隣人を愛する」 | 2023年6月4日 松下 信 牧師 |
申命記15章7節~11節 | ||
Ⅰ.貧しい同胞に与えよ 申命記15章7節から11節までの「貧しい兄 弟への付与」の箇所を取り上げます。 7 節には「あなたの神、主があなたに与えようとしておられる地で、あなたのどの町囲みの中 ででも、あなたの同胞の一人が貧しい者であるとき、その貧しい同胞に対してあなたの心を頑 なにしてはならない。また手を閉ざしてはならない。」との教えが語られています。カナン入国 の後、部族ごとに割り当てられた地において、イスラエルの民の一人が貧しくなり苦しんでい るなら、彼を助けなければならないと主は命じておられます。 施して他の人を助けることは、 簡単にできることではありません。 以下のみことばは、私の心に鋭く突き刺さっています。 「その貧しい同胞に対してあなたの心を頑なにし てはならない。 また手を閉ざしてはならない」 (7節後半) Ⅱ.与えない者は罪責を負う 9 節「あなたは心によこしまな考えを抱き、『第七年、免除の年が近づいた』と言って、貧 しい同胞に物惜しみして、何も与えないことのないように気をつけなさい。 その人があなたの ことで主に叫ぶなら、あなたは罪責を負うことになる。」 「第七年、免除の年が近づいた」と は次のような背景によるものでした。七年目の安息の年が来ると、民の借金は免除されました。 貧しくて苦しんでいる人の借金は免除されるのだから、彼を助ける必要はないと言って彼を助 けることを控えることがあってはならないと戒めています。 Ⅲ.与えよ、さらば与えられん 10節「必ず彼に与えなさい。また、与えるとき物惜しみをしてはならない。このことのゆえ に、あなたの神、主は、あなたのすべての働きと手のわざを祝福してくださるからである。」 主は物惜しみせず、必ず与えなさいと命じています。主がそこまで強引に与えよと命じる根拠は どこにあるのでしょうか。その根拠は、主が「あなたのすべての働きと手のわざを祝福してくだ さる」というものであります。 イエスさまも「受けるよりも与えるほうが幸いである」(使徒 20:35)とおっしゃいました。 ある韓国人牧師は信徒が困っていたときに、多額の金銭を渡さ れました。神様はこの牧師ご夫妻を豊かに祝福されました。 教会も繁栄し成長しています。 教会に貧しい人がいたなら、金銭をもって支援することは人間関係を悪化させる原因になる ため難しさがあるように思います。 まず公的機関に援助を求め、彼の生活安定のために支援 すべきです。 さらなる援助が必要なら、食料提供や食事に招いたりするような物的支援が相応 しいのではないでしょうか。 【 結 論 】 貧しさと飢えで苦しんでいる人々は世界中に増え広がっています。 私たちが支援すべき金銭 や食糧なども、さらに増強しなければならないでしょう。 困難の中にある世界中の人々の必要 を、主が満たしてくださるように祈り求めましょう。 知恵と力の所有者である主の無限の助け を期待して真剣な祈りをおささげしたいものであります。 |