M兄・Y姉結婚式 奨励抜粋 |
神の栄光を現すために | 2007年11月3日 松下 信 牧師 |
Tコリント10:31 | ||
結婚は、「神が、天地の創造の時から、神のご栄光と、人類の幸福と繁栄のために定め られた」制度であります。 ひとりの男子とひとりの女子とがひとつになることです。 しかもその男女は、神によって夫婦となるように定められていた者たちであります。もし そうでなければ、それは同棲にすぎず、同居にすぎません。 同棲や同居と結婚の違いは、 法的手続きの有無にあるのではありません。 そこには、二人を堅い絆で結ぶもっと強く 深い何かがなければならないのです。二人を堅い絆で結ぶ何かとはいったい何でしょうか。 それこそ、神によって結ばれたかどうかということではないでしょうか。 「この結婚は、神によって定められたものであり、神から出たことである」と知るとき、 私たちは初めて、結婚が如何に神聖かつ厳粛なものであり、人間の思いをはるかに越えた ものであるかを確信するのであります。 この時代、豪華な結婚式が繰り広げられています。 数億円というレセプションを催す芸能 人もいらっしゃるようですが、レセプションが結婚式の中心ではありません。婚姻届を提 出することが、結婚において、一番重要な事柄ではありません。 結婚式で一番重要なこ とは一体何でしょうか。 それは「おふたりが神の御前において、夫婦となる誓約をする」 ということであります。 神の御前で互いに誓約を交わし、結ばれることが結婚式のmain eventなのであります。 誓約は結婚における中心的、核心的な問題であります。 お二人の間で交わした誓約は、 毎日の結婚生活の中で実現してゆくのです。神さまに対して、互いに対して忠誠を誓うこ と、あるいは結婚生活の持つ永遠的な価値を確認しあうことが、お二人の生活にまつわる さまざまな困難に耐えさせるだけでなく、より一層夫婦間の愛情を深めることになるので あります。 つまり、神の御前に誓うとは、「l do (私はします)」という意思の表明なのであります。 結婚を放棄する前提で誓約するのではなく、最後まで努力する意思をもって誓うのです。 ジョージ・エリオットという方は、このように書いています。「若い人にとって、お互い は生涯を共にする存在として結びつけられていると確信するよりほかに力強いことがある だろうか。 二人は結びつけられたのだ。 力を合わせて労働をするため、あらゆる苦悩を 分かち合うため、また沈黙の中で、ことばでは言い表し得ない思い出の数々の中で一つに なるため。そして二人の歩みは、最後の別離の瞬間まで続く」 、だから、二人の間でどん な誓約をするかが、二人の結婚生活を決定するのです。もし互いにどんなことがあっても、 その結婚生活を続けて行く気持ちを初めから明確にしておきさえすれば、経済的に苦しい 生活がやってきても、健康上の問題やほかのさまざまの問題が起ってきても、二人は乗り 越えることができるのです。 要するに、二人の間の決心なり覚悟なりが問題よりも大きければ、道は開かれるのであり ます。逆に、この決心がぐらついていれば、ほんの些細な困難や失望、あるいは結婚生活 につきものの幻滅にも、二人の間は容易に悪影響を受けるのです。 ひとりの作家が次のようなことばを残しています。「これから新しい人生の門出にある二人 に贈るにふさわしいことばがある。それは、多くの人たちの経験から生まれたものである。 『お互いに支え合いなさい。光が消えようとする時も支え合いなさい。二人の前途に暗雲が 立ち込めようとする時も支え合いなさい。病める日にも、悲しみにある日にも』。」 この意味で、「M.U兄とM.C姉の結婚の誓約は、「l do (私はします)」という意思の表 明であった」と信じます。お二人は、もし互いにどんなことがあっても、その結婚生活を続 けて行く気持ちを明確にされたと信じます。ですから、たとえ、経済的に苦しい生活がやっ てきても、健康上の問題やほかのさまざまの問題が起ってきても、お二人はこれらの問題を 乗り越えて行くことができるのであります。 「こういうわけで、あなたがたは、食べるにも、飲むにも、何をするにも、ただ神の栄光を 現すためにしなさい」(コリント人への手紙第一10章31節) 私の妻が神学校で学んでいた頃から、大変お世話になっている湊晶子という先生がいらっし ゃいます。現在、東京女子大学の学長ですが、この方が生活信条としておられる言葉があり ますのでご紹介いたします。 愛することは、受容すること 受容することは、赦すこと 赦すことは、赦されること 赦されることは、救われること このよき日から数えて10年後に、20年後に、30年後に、40年後に、そして50年後に‥ 豊かな実を結ぶ家庭。 お二人のご家庭が、イエス・キリストがその中心に常におられて 愛に満ちあふれた、平和な家庭となりまように! |