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「王を求めたイスラエル」 2008年1月13日


松下 信 牧師
サムエル記第一 8:1〜22
1.序論
ペリシテ人との戦いに勝利したイスラエルは、さばき宰(士師)であるサムエルの統治のもと
に平和を保ちました。 サムエルは年老いたとき、息子たち(ヨエルとアビヤ)を自分の後継
者にしようと訓練しましたが、息子たちは父親のように正しい道を歩まず、自分の利益や
不正を行う者でありました。 それは、父親であるサムエルの子育てに問題があったことは
言うまでもありません。


2.長老たちの王の要求
そこでイスラエルの長老たちはサムエルのところに来て、彼に「私たちを裁く王を立ててく
ださい」と求めました。 当時のイスラエルは霊的には最悪な状態にありました(士師記21:
25)。 サムエルがイスラエルを治めることで、平和を保っていましたが、長老たちの提案
は、そのサムエルの権威にも陰りが見えてきたことを示しています。
民の求める王のイメージは、「さばき宰の機能と、先に立って出陣し、民たちの戦いを戦っ
てくれる将軍の機能を兼ね備えているもの」でした。このような王制国家には、長所ととも
に、多くの短所も存在することに、民たちはまだ気づいていませんでした。


3.神の導きを求めるサムエル
この長老たちの提案はサムエルにとって不愉快なものでしたが、彼はまず主に祈り、主の
導きを求めました。ここにサムエルの素晴らしさがあります。私たちがディボーション(静思
の時)を持つことが必要なのは、神の御心を知ることによって、私たちが正しい道(幸いな
人生)に導かれるからなのです。 
神さまはサムエルに「民の声を聞くように」と命じられました。「民に王を与えることは、
彼らが神を捨てることであり、それによって、民たちは王の束縛を受け、王によって苦しみ
を受けるようになることを知らせて、彼らに警告を与えるように」と命じられました。結果
として、神は、頑ななまでに求め続ける民たちに応じて、王を与える約束をなさいました。


【 結 論 】
  今日のみことばから私たちは、以下の教えを学ぶことが出来るのではないでしょうか。
1.子どもの教育は父親が直接関わるべきであること。 
  最終的な子育ての責任は父親にあること。 父親である皆さん、子どもをしっかり教育
  してください。
2.人間は先を見通すことのできない弱い存在であることを認めましょう。 
  新しい事を始めるときには、長所ばかりを見るのでなく、短所もよく見すえてゆく必要
  が  あります。
3.それゆえに、自分自身を過信せず、神に信頼しましょう。 
  聖書を読むことは、神の御心を知る者となるための必要欠くべからざる道です。 
  そして祈ることを熱心に求めましょう。  


      新しい年、皆様の歩みが主に導かれて、
            正しくきよい道を歩み続ける一年でありますように。


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