「 神の甲冑 (かっちゅう) 」 | 2008年2月3日 松下 信 牧師 |
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エペソ人への手紙6:10−20 | ||
T.神のすべての武具(甲冑)を身に着けなさい エペソの聖徒たちに宛てられた手紙の最後で、パウロは 「主にあって、その大能の力に よって強められなさい。悪魔の策略に対して立ち向かうことができるために、神のすべて の武具を身に着けなさい」(10、11節) と命じました。 私たち人間の敵は、心の中にあります。すべての人間には、罪があるからです。 悪いこと を考え、行う。これは罪のなし得る仕業です。しかし、そのような悪や罪を挑発し、暴走さ せるのが霊的な存在である悪魔(サタン)です(12節)。空中の権威を持つ支配者(エペソ2:2) である悪魔は、その人の弱点に付け入り、誘惑して罪を犯させるのです。 ですから、私たちがそのような悪魔(サタン)の策略に乗ってしまわないために、「神のすべ ての武具 (甲冑)を身に着けなさい」 とパウロは命じています。 私たち信仰者であっても、悪魔は容赦なく攻撃の火矢を放ってきます。私たちが神にあって しっかりと立っていない限り、どんなクリスチャンであっても、悪魔の餌食になる可能性が あるのです。 それゆえに、霊的な戦いのために霊的な武具(甲冑)を身に着け、霊的な武器 を手に取りなさい、と教えています。 それでは、神のすべての武具を身に着けてみましょう。 「では、しっかりと立ちなさい。腰には真理の帯を締め、胸には正義の胸当てを着け、 足には平和の福音の備えをはきなさい。これらすべてのものの上に、信仰の大盾を 取りなさい。それによって、悪い者が放つ火矢を、みな消すことができます。 救いの かぶとをかぶり、また御霊の与える剣である、神のことばを受け取りなさい。」 (14−17節) U.どんなときにも御霊によって祈りなさい さて、すべての武具を身につけた兵士は、神の前に敬虔な祈りをささげて、はじめて真の クリスチャン兵士となるのです。 パウロは 「御霊の力を頂いて祈りなさい」 と命じます。 祈りによって神との人格的な関わりを持っているなら、私たちは、決して悪魔の支配下に 落ちることはありません。また、祈りはすべての状況を変革する大いなる力です。 人間的 に見て不可能と思えるときであっても、私たちは信じて祈るべきなのです。 また、愛の 究極は 「祈り」 という形をもって表れます。 愛がなければ祈ることはできません。 「すべての祈りと願いを用いて、どんなときにも御霊によって祈りなさい。そのために は絶えず目をさましていて、すべての聖徒のために、忍耐の限りを尽くし、また祈り なさい」(18節) 【 結 論 】 私たちクリスチャンの霊的な戦いは自我との戦いであり、またこの地上の支配者である悪魔 との戦いです。 私たちは日々多くの誘惑にさらされ、苦難や試練を経験していますが、 悪魔の攻撃から身を守るために霊的なすべての武具を身に着けることが、いかに必要 かつ大切なことでしょうか。 |